疲労回復のセルフケア――休んでも取れない疲れの正体
連載:ナースの暮らし(第3回)
しっかり寝たはずなのに疲れが取れない。看護師に多いその感覚には理由があります。身体的・精神的疲労の違いを踏まえ、日常でできる回復の工夫を紹介します。
疲れには種類がある
「休んでも疲れが取れない」と感じるとき、疲労の種類を分けて考えると対処が見えてきます。疲労には大きく、体を動かすことで生じる身体的疲労と、緊張や気疲れから生じる精神的疲労があります。看護師の仕事は、立ち仕事や介助といった身体的負担に加え、命に関わる緊張や対人関係のストレスが重なるため、両方の疲労がたまりやすい職業です。
睡眠だけでは取れない疲れ
身体的疲労は睡眠や休息で回復しやすい一方、精神的疲労は眠るだけでは十分に解消されないことがあります。頭が休まらないまま横になっても、緊張が抜けなければ回復しきれません。だからこそ、体を休めることと心を休めることを、分けて意識することが大切です。
体をほぐす工夫
- 軽い運動:疲れているときこそ、あえて軽く体を動かすと血流が促され、こりや だるさが和らぐことがある
- 入浴:ぬるめのお湯にゆっくり浸かると、緊張がほぐれ副交感神経が優位になりやすい
- ストレッチ:勤務中に固まった首・肩・腰をゆっくり伸ばす
激しい運動は逆に疲労を増すため、心地よいと感じる範囲にとどめます。
心を休める工夫
精神的疲労には、仕事から意識を切り離す時間が有効です。
- 好きな趣味や音楽など、没頭できるものに触れる
- 自然の中で過ごし、五感を仕事以外のものに向ける
- 悩みを信頼できる人に話し、一人で抱え込まない
完全に何もしない時間をあえてつくることも、頭の休息になります。
栄養と回復
バランスのとれた食事は、疲労回復の土台です。忙しさから食事が偏ると、だるさや集中力の低下につながります。特に朝食を抜くと一日のエネルギーが不足しやすいため、無理のない範囲で規則的な食事を心がけたいところです。
疲れをためこまないために
慢性的な疲労は、気づかぬうちに心身の不調へと進むことがあります。強い倦怠感が長く続く、気力がわかない、眠れないといった状態が重なるときは、休息だけでなく生活の見直しや相談が必要なサインです。日々の小さなセルフケアを積み重ねることが、大きな不調を防ぎ、自分を守ることにつながります。
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