ケアノート
ライフスタイル

夜勤を乗り切る――体内時計と上手につきあうコツ

連載:ナースの暮らし(第1回)

夜勤は看護師の宿命ともいえる働き方。体内時計への影響を理解し、仮眠・食事・光の使い方を工夫することで、心身の負担を減らせます。実践しやすいコツを紹介します。

夜勤が体に負担をかける理由

人の体には約24時間周期の体内時計(概日リズム)が備わっており、夜になると眠くなり、朝に目覚めるようにできています。夜勤はこのリズムに逆らって活動するため、眠気や集中力の低下、消化機能の乱れなどが起こりやすくなります。仕組みを知ると、対策の意味が見えてきます。

仮眠を戦略的にとる

夜勤中の仮眠は、眠気を抑え、判断力の低下を防ぐ有効な手段です。

  • 可能であれば深夜帯に短時間でも横になる
  • 長く眠りすぎると深い睡眠に入り、起きたときに強い眠気(睡眠慣性)が残ることがある
  • 仮眠前に少量のカフェインをとると、覚めるころに効き始めて目覚めやすいという工夫もある

完全に眠れなくても、目を閉じて体を休めるだけで疲労感は和らぎます。

光をコントロールする

光は体内時計に強く影響します。

  • 夜勤中は明るい環境で過ごすと覚醒を保ちやすい
  • 勤務明けの帰宅時は、強い朝日を浴びると体が「朝だ」と認識して眠りにくくなるため、サングラスなどで光を和らげる
  • 就寝時は部屋をしっかり暗くする

光を味方につけることで、勤務明けの睡眠の質が変わります。

食事のとり方

深夜は消化機能が低下しているため、脂っこいものや大量の食事は胃腸に負担をかけます。夜勤中は消化のよいものを少量ずつとり、温かい飲み物で体を落ち着かせるとよいでしょう。勤務明けに空腹のまま眠ると途中で目が覚めやすいため、軽く食べてから休むのも一つの方法です。

勤務明けの過ごし方

夜勤明けにすぐ長時間眠ると、夜に眠れず生活リズムが崩れることがあります。短めの仮眠にとどめ、夜にまとめて眠るようにすると、リズムを立て直しやすくなります。ただし、無理をして起き続けるのも負担になるため、その時々の疲労度に応じて調整することが大切です。

無理を重ねない

夜勤による負担は個人差が大きく、どうしても体が慣れない人もいます。自分の体調のサインに耳を傾け、不調が続くようなら勤務調整を相談することも必要です。夜勤と上手につきあう工夫を積み重ねることが、長く健康に働き続けるための土台になります。

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